花見川のてがろぐ
No.68
#寝ている時に見る夢
Sの夢を見た。国立国会図書館みたいな巨大な図書館でSを探しているけれど、なかなか見つからなくて、理由をつけてはあちこちの書架を探して回った。Sは私をのらりくらりと躱すようにいろんな本を読んで回っていたけれど、それは逃げているのではなく、Sが好きに回っているだけのよう。Sは私と鉢合わせると、まるで「僕はふみさんの敵じゃないよ」と諭すように（ただし言葉は用いず行動や贈り物で）親しくしてくれた。そうしていると、私はSに執着しながらも、それが好意によるものか悪意によるものか分からなくなり、そのうち「何かの目的のためにSを探す」のではなく、「Sを探すことが目的」になった。たすけてくれ！もう何もわからない！そう心で叫ぶけれど、Sはずっと変わらず、ずっと同じように、そんなふうにするのだった畳む
Sの夢を見た。国立国会図書館みたいな巨大な図書館でSを探しているけれど、なかなか見つからなくて、理由をつけてはあちこちの書架を探して回った。Sは私をのらりくらりと躱すようにいろんな本を読んで回っていたけれど、それは逃げているのではなく、Sが好きに回っているだけのよう。Sは私と鉢合わせると、まるで「僕はふみさんの敵じゃないよ」と諭すように（ただし言葉は用いず行動や贈り物で）親しくしてくれた。そうしていると、私はSに執着しながらも、それが好意によるものか悪意によるものか分からなくなり、そのうち「何かの目的のためにSを探す」のではなく、「Sを探すことが目的」になった。たすけてくれ！もう何もわからない！そう心で叫ぶけれど、Sはずっと変わらず、ずっと同じように、そんなふうにするのだった畳む
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